2013年08月15日

ballerines バレリーナ展

8月15日(金)@安曇野 ジャンセン美術館
http://www.musee-de-jansem.jp/exhibition/ballerines/
ballerines バレリーナ展

▲ballerines バレリーナ展@安曇野 ジャンセン美術館▲

森の中の佇まいは、まるで個人の別荘を訪れるような、かわいらしい美術館。

毎年恒例のようだが「ちびっコバレリーナ」
子どもたちが、バレエのチュチュを着て作品とともに記念撮影するイベントも。。。
http://www.musee-de-jansem.jp/blog/5724/
その撮影のようすも、じっと観察してしまった。

展示作品は、細い線で描かれたダンサーが華奢で美しい。
リハーサル風景の描写など、ダンサーの日常に入り込んでいるようすがうかがえる。

宮本三郎といいジャンセンといい、ダンサーたちに信頼され愛されていたのだろう。

常設展示の『王と女王の舞踏会(La noce de Balthazar)』
=人間は、もはやグロテスクな動物にしか過ぎず、顔を仮面に隠している=
みょうに説得力がある。

注1)文中の敬称は、略させていただいています。
注2)あくまでも私、Girasole、個人の感想です。
注3)文中記載のURLは、許可をとっていないのでリンクを貼っていません。

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2013年08月04日

江戸の美男子-若衆・二枚目・伊達男(後期)

8月4日(日)@江戸の美男子-若衆・二枚目・伊達男
http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/H250708edonobinanshi.html
江戸の美男子-若衆・二枚目・伊達男(後期)

▲江戸の美男子-若衆・二枚目・伊達男(後期)&スライド・トーク@浮世絵 太田記念美術館▲

前期の展示に続いて、足を運ぶのは2回目。
今回のこの『江戸の美男子-若衆・二枚目・伊達男』は、それだけの価値があると
私、Girasoleの魂は感じています!!

展示室に入る前に、太田記念美術館主任学芸員 赤木 美智による「スライド・トーク」を聴く。

・この展示は当初、別の男性学芸員が企画していて、女性学芸員の私欲を満たすものではない。
・展示期間が夏休みにかかるので、過激なテーマの作品は前期にまとめ
比較的おとなしめの展示が後期にまとめられた。

などなど。。。作品解説以外にも、楽しいエピソード盛りだくさん!

【後期の展示のお気に入りの作品】
◎喜多川歌麿の「当世恋哥(歌)八契」
書物を読む若衆に「ねぇねぇ私をかまってよ」というように寄り添っている女。
現代におきかえたら、ネットやゲームに夢中な彼にまとわりつく女の子の感じ。

◎歌川豊国の「春の吉原」
いかにも金持ってる風のお客と一緒にいる花魁たちが、荷を担ぐ若い男にみんな視線を送っている。
現代におきかえたら、『佐川男子』www

◎「品川」の海が舞台の作品もいくつかあり、リゾート感がただよっていて心地いい。
現代の、湘南あたりの雰囲気なのかもしれない。

帰りはしっかりと、図録も購入。
私Girasoleは、この先何度もこの図録のページを開き、ほくそえむ。

注1)文中の敬称は、略させていただいています。
注2)あくまでも私、Girasole、個人の感想です。
注3)文中記載のURLは、許可をとっていないのでリンクを貼っていません。



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2013年08月01日

山本高樹 昭和幻風景ジオラマ展

8月1日(木)@横浜タカシマヤ
http://www.takashimaya.co.jp/yokohama/event/#os1827
山本高樹 昭和幻風景ジオラマ展

▲山本高樹 昭和幻風景ジオラマ展@横浜タカシマヤ▲


世田谷美術館でみたジオラマを、こんな短期間で、また見ることができた。

圧巻だったのは『三社祭』
お祭りの賑わいが、みごとに再現されている。
平成中村座で勘三郎が最期に演じた「め組辰五郎」
『神明恵和合取組(かみのめぐみわごうとりくみ)め組の喧嘩』を思いだす。
http://youkoso.city.matsumoto.nagano.jp/ookabuki/reporter/?paged=16
ちょうど三社祭当日は、中村座の小屋の中にまで、神輿を担いで入っていったんだよね。

他の作品も楽しい。
永井荷風があちこちに登場していて「ウォーリーを探せ」的な楽しみ方もある。

しかも!!山本 高樹 本人にサインまでもらってしまった!!!
山本 高樹サイン


Girasole:私は■■に住んでいるんですが、先生はどちらですか?
山本:僕は□□。(←わりと近く)
Girasole:こんど、工房におじゃましてもいいですか?
山本:ダメだよ!この前もおばさんたちが突然やってきて、大変だったんだから!
    ただ汚いだけだよ。
Girasole:そうなんですね、じゃああきらめます。ぺこり。

いやいや、あきらめません。
正当な手順をふんで、工房におじゃまします!

注1)文中の敬称は、略させていただいています。
注2)あくまでも私、Girasole、個人の感想です。
注3)文中記載のURLは、許可をとっていないのでリンクを貼っていません。







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2013年07月24日

江戸の美男子-若衆・二枚目・伊達男(前期)

7月24日(水)@浮世絵 太田記念美術館
http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/H250708edonobinanshi.html
江戸の美男子-若衆・二枚目・伊達男(前期)

▲江戸の美男子-若衆・二枚目・伊達男(前期)@浮世絵 太田記念美術館▲

インターネットミュージアム
http://www.museum.or.jp/
の動画で鈴木春信の「桜」を偶然観て、大慌てで太田記念美術館へ。
ほとんどの展示が前期と後期とで、入替えになってしまうからだ。

江戸時代、こんな浮世絵を観て、みんなうっとりしていだんだろうなぁ。。。
描かれている美男子はもちろんのこと、そこに添えられている句も興味深い。

江戸時代に『当世風俗通』というスタイルブックのような本も出ていたというのだから、今も昔も本当にファッションとか恋愛とか、変わらないんだナァ。。。と感じる。

鈴木春信の「蚊帳の内外」
蚊帳の内の女/外の若衆
二人の気持ちには温度差が。。。
『猿猴捉月(えんこうそくげつ)』
分不相応な恋は身を滅ぼす

一つひとつの作品の背景=描写の背景&時代背景を、細かく観ていくと、時間がいくらあっても足りない。
後期の展示も楽しみだ。

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注2)あくまでも私、Girasole、個人の感想です。
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2013年07月12日

2013イタリア・ボローニャ 国際絵本原画展

7月12日(金)@板橋区立美術館
http://www.itabashiartmuseum.jp/art/schedule/now.html
2013イタリア・ボローニャ 国際絵本原画展

▲2013イタリア・ボローニャ 国際絵本原画展@板橋区立美術館▲

「絵本=子ども」 という概念は捨てたほうがいい。
むしろ、大人になって絵本をみると、レオ・レオニ 絵本のしごとを観たときも思ったが
奥深く、哲学を感じる

ボローニャ 国際絵本原画展は、絵本原画コンぺの入選作品による展覧会。
コンペに出展された作品の数々なので、強い情熱を感じる。
デザインとしても、表現手法としても、はっと驚かされるものがいくつかあり、
予想以上に大満足!!

日本人作家 喜多 木ノ実の描いた「ミネアポリス日本語補習校」は、
墨を使った新鮮な作品で、とてもお気に入り。
実際、喜多はミネソタ州セントポール市にある「ミネアポリス日本語補習校」の数学教師
▼ミネアポリス日本語補習校
http://www.minneapolisjapaneseschool.org/
▼喜多 木ノ実 Facebook
https://www.facebook.com/konomi.kita.5

展示室で流れているドキュメント映像の中で
イタリア語での会話に英語の字幕が付いていて、ちょっと苦笑い。。。

絵本作家 三浦 太郎がイタリア人編集者と「いつもはE-mailでやりとりをしている」
と言っていたが、映像ではイタリア語通訳が同席していた。
何語でメールをしているのだろう。。。?

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2013年07月06日

女優・踊り子・バレリーナ -宮本三郎が描いた女性たち

7月6日(土)@世田谷美術館文館 宮本三郎記念美術館
http://www.miyamotosaburo-annex.jp/exhibition.htm
女優・踊り子・バレリーナ -宮本三郎が描いた女性たち

▲女優・踊り子・バレリーナ -宮本三郎が描いた女性たち@宮本三郎記念美術館▲

きょうは世田谷美術館の小金沢学芸員によるギャラリートーク。
通常、ギャラリートークといえば、展示室を足早に進み、作品の前で解説を聞く。
だが、今回は小さな美術館&参加人数が少数がゆえに、長椅子に腰掛けながら、
時折、作品の方向にカラダの向きをかえながら、話しを聞くことができた。
ある意味、とても贅沢な時間。

宮本三郎の妻 文枝は、モデルとなった女性たちのコメントから察するに、
まるでマネージャーのような存在。
宮本がデッサンをする間、モデルと会話をし、彼女たちをリラックスさせていたようだ。
宮本の没後、文枝が作品の管理もしっかりとしていたらしい。

『踊り子』の強いまなざしに圧倒される。

『黒鳥』に限らず『バレリーナ』シリーズは、舞台袖の鏡・照明まで、描かれていて、
おそらく、バレエダンサーに密着し、舞台リハや本番も、舞台袖から見ていたと思う。
ロートレックやドガのように。

実際、描かれているダンサーたちの名前は記されていない。
どんな人物だったのか、とても気になる。

宮本が描がいた女性たちは、みんな魅力的。
私も宮本に描かれるような、いい女になりたい。

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2013年07月03日

レオ・レオニ 絵本のしごと

7月3日(水)@Bunkamura ザ・ミュージアム
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/13_lionni/index.html
レオ・レオニ 絵本のしごと

▲レオ・レオニ 絵本のしごと@Bunkamura ザ・ミュージアム▲

私は祖父という存在を知らない。
私が生まれたとき、すでに祖父は二人とも他界していた。

レオニのデビュー作、『あおくんときいろちゃん』は、汽車の旅で孫たちが退屈しないように、
持っていた雑誌を手でちぎって、即興のお話を聞かせたことから生まれたらしい。
レオニがおじいさんだったら、どんなにしあわせだろうと、うらやましく思い、
また、レオニ自身も、孫の存在があったからこそ、絵本作家としての成功を手に入れたのだとも思う。
そんな祖父と孫の関係を、私も構築したかった。

国語の教科書にも登場する「スイミー」
スイミーの映像は、本当に海の中にいるようで、
ここで一日のんびりと過ごしたいと思う。

レオニはイタリア トスカーナで夏を過ごし、
アメリカ ニューヨークで冬を過ごし。
あこがれの生活だ。

アコーデオンを奏でる彼のポートレイトもダンディで、好き。

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2013年05月22日

-暮らしと美術と髙島屋-世田美が、百貨店のフタを開けてみた。

暮らしと美術と髙島屋

5月21日(水)@世田谷美術館
http://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/exhibition.html

創業者 飯田新七から受け継いだ、商才と遊びごころの集大成
= 百貨店という名のアミューズメントパーク

展示室に入ってすぐ、創業時からの店舗の変遷がひと目でわかるジオラマがある。
うすうす気づいてはいたが。。。私、Girasole ジオラマに萌えます♪
作者は山本 高樹(やまもと たかき)
http://www.hiyori-geta.com/index.html
近いうちに山本の作品を観に、青梅の展示館にも出かけてみたい。

ビロード友禅≪世界三景 雪月花≫の3作のうち、竹内 栖鳳の『ベニスの月』を観て、
満月のヴェネチアはこんななのかなぁ。。。
夜の海に映る月は、ロマンチックだろうなぁ。。。と思い描く。

高島屋の過去のポスターで気になった2枚
●『手の表情美展覧会』(1929年 日本橋店)
「懸賞写真募集」と書かれているが、どんな写真が集まったのか。。。
●『信州善光寺御開帳記念』(1930年 大阪)
こちらのキャッチは『牛に引かれて』
「長野縣」が後援になっている。

今回のこの展覧会のポスター・フライヤーのエレベーターの画像に
『誠に勝手ながら面白い展覧会を開催しております。』 というプレートが。
百貨店の遊びコゴロをここにも見た。

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2013年05月02日

旅の文学 紀行文にみる旅のさまざま

静嘉堂文庫


5月2日(木)@静嘉堂文庫美術館
http://www.seikado.or.jp/010100.html
※画像の建物は美術館ではなく『静嘉堂文庫』

さすが文庫=『図書館』だけあって、所蔵品に『静嘉堂文庫』と朱色の蔵書印が押してあるものがいくつかある。
中には『阿波國文庫』『不忍文庫』と、別の文庫の複数の蔵書印が押されているものもあり、興味深い。

私は紀行文には、三種類ある気がする。
1)旅のガイドブック
★たとえば『ことりっぷ』たとえば『地球の歩き方』。。。
 さまざまなガイドブックがあるが、昔の人々も、やはり情報を欲していたにちがいない。
菱川師宣画の『東海道分間絵図』は、日本橋から京都までのロードマップ
地名の表記が品河(品川)、六江(六郷)と、現在と微妙に異なっている。

『江戸鹿子』は江戸 の名所旧跡にとどまらず、江戸の諸職業・諸商売について項目別に編集されていて、まるでタウンページのよう。

2)旅の記録
★SNSで友達に「みてみてー♪」と旅先の様子を伝えるように。。。
司馬江漢の『画図西遊譚』
先に発刊された『西遊旅譚』の「久能山之図」が、幕府の禁に触れて削除して再編集されたらしい。
「不適当な」何があったのか???気になる!

3)出張命令に対する業務報告書
★画も交え、現地の様子を詳細に報告。
樺太探検で教科書にも登場する、間宮林蔵の『東韃紀行』
現地の人々の暮らしの様子も伝わってくる。
今でいう国家公務員なので、帰国してから『旅費精算しなくちゃ!報告書書かなきゃなぁ。。。』って、けっこう大変だったと思う。。。w

★そして。。。漂流記
鎖国時代の日本人にとって、外の世界の様子を知るなんて、どんなにワクワクドキドキ、知的好奇心をくすぐったことか。。。

『環海異聞』
仙台藩領の若宮丸が暴風のためロシアに漂着。その乗組員の見聞記。
シャンデリアのついた舞台の上にいる男女や楽器を演奏する人々。
バレエの舞台に間違いない♪

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2013年03月23日

歌舞伎座新開場記念展 歌舞伎 -江戸の芝居小屋-

歌舞伎座新開場記念展 歌舞伎 -江戸の芝居小屋-

3月23日(土)@サントリー美術館
http://www.suntory.co.jp/sma/exhibit/2013_1/?fromid=topmv

★本日3月23日は『六本木アートナイト』
サントリー美術館の入館料=500円
http://www.roppongiartnight.com/

歌舞伎の演目で何が一番お気に入りかと聞かれれば、舞台が美しく、かつ早替りや宙乗り、アクロバティックな動きが盛りだくさんな 『義経千本桜』。
その『義経千本桜』さながら、きょうの六本木は桜が満開でちょうど見頃。
展示されている屏風絵にも、歌舞伎観劇と桜が描かれているものがいくつかあり、今も昔も日本人の楽しみは、みな同じ。

歌舞伎芝居の祖とされる出雲阿国の紋は『菱形目結紋』。
その時代から、櫓太鼓があったなんて、知らなかった。

中村座の紋は角切銀杏だが、最初は舞鶴紋だったらしい。
五代将軍綱吉に娘 鶴姫が生まれ「鶴字法度」=庶民が鶴字・鶴紋を使用することを禁じたことをうけ、現在の角切銀杏の紋に変わったという。
へぇ。。。勉強になるなぁ。。。

江戸時代の歌舞伎小屋を描いた作品を観ながら「隅田公園の仮設の平成中村座の小屋を見ておいてよかったなぁ。。。」と、思っていると
http://youkoso.city.matsumoto.nagano.jp/ookabuki/reporter/?p=1358
背後から、年配のご夫婦の「こんぴら歌舞伎みたいねぇ~」という会話が聞こえ、
orz 負けた。。。と思う。
Girasole、まだまだ修行を積まねば!!(笑)

『高貴演劇遊覧ノ図』という絵画があり、解説に「井上 馨邸で明治天皇と皇后が・・・」とあり「え?自宅で歌舞伎って、どんな造りの家なの???」と思い、さらに読み進むと「そんな事実は無くフィクション」とあり笑える。

新しい歌舞伎座、まもなく開場!!!

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2013年03月17日

帰ってきた寺山修司×映画『さらば箱舟』上映会

帰ってきた寺山修司


3月17日(日)@世田谷文学館
http://www.setabun.or.jp/exhibition/exhibition.html
http://www.setabun.or.jp/document/terayama2013_PR3.pdf

『私の墓は、私のことばであれば充分』

。。。私は、リアルタイムで「寺山修二」という男を知らない。
今の日本に、これだけのカリスマ性をもった人間はいない気がする。

4月に、あるイベントで、アーティスト向けのシェアハウスが実現するといい、というアイデアがあった。
まさに、世田谷区下馬にあった演劇実験室「天井桟敷」がそれ!

精力的に海外公演にも出かけているようすは、まるで平成中村座のようでもある。

『短歌の森』の展示の方法はとてもよかった。
充分に「言林浴」ができた。

そして。。。
本人は嫌うのかもしれないが、いかにも『東北の人』という印象を持った。

♪#♪#♪#♪#♪#♪#♪#♪
映画『さらば箱舟』上映会
http://www.setabun.or.jp/event/past.html

すこし離れた街まで行くと、こんな村が現実にあるような気がする。

昔、家族でサーカスを観に行った時、母が
『なんだかもの哀しいのよ、サーカスは。。。』と、言っていた。
この作品もサーカスのようににぎやかで、サーカスのようにもの哀しい。

女優 小川 真由美のなんともチャーミングなこと。
それに負けない程、山崎 努・原田 芳雄・石橋 蓮司。。。みな男臭い。

劇中、大作役の原田が冥土から女中 テマリ宛に書いた手紙
「こっちはいい女ばかりで目移りしているよ」が、やけにリアルな気がした。
本当に、いい役者さんだったな、原田は。。。

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2013年03月15日

清川あさみ「こども部屋のアリス」 絵本原画展

清川あさみ「こども部屋のアリス」 絵本原画展


3月15日(金)@ポーラ ミュージアム アネックス
http://www.pola.co.jp/m-annex/exhibition/

3Dの作品は、世田谷文学館で観た「ムットーニのからくり劇場」のように、今にも動き出しそう。

子どものころ『不思議な国のアリス』の絵本を、何度も何度も読んだ。
そうそう、アリスの涙が海のようにあふれ、おぼれそうになってしまうんだよね、って懐かしく思い出す。
私が読んだアリスは夢から覚めると、お姉さんがいたのに、清川のアリスは独りぼっちだった。
なぜだろう???

まもなく、英国ロイヤル・バレエ団 「不思議の国のアリス」がやってくる。
清川がバレエの舞台美術や衣裳を担当したら、きっとステキだろうなぁ。。。

たとえば『くるみ割り人形』の、雪の場面や金平糖。。。
想像しただけで、ため息がでるほど美しい。

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2013年01月20日

会田誠展:天才でごめんなさい

会田誠展:天才でごめんなさい


1月20日@森美術館
http://www.mori.art.museum/contents/aidamakoto_main/index.html

 神戸ファッション美術館に展示された岡本 光博の『バッタもん』は、ルイ・ヴィトン社からの申し入れで撤去された。
会田の『ヴィトン』はOKなのか。。。?
合法か違法かぎりぎりのライン。

戦争や原発といった社会問題と対峙し、彼の世界観で表現をしている。
『 題知らず(戦争画RETURNS)』や『大山椒魚』は、正統派の作品。

才能と隣り合わせの狂気。
こんなオトコに惚れてはいけない!

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2013年01月19日

アートと音楽-新たな共感覚をもとめて

アートと音楽-新たな共感覚をもとめて


1月19日(土)@東京都現代美術館
http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/138/

『音楽家にとって、さまざまな音高の作り出す空間は、ほとんど視覚的である』
=ピエール・ブーレーズ=

え。。。?!
私は音楽家ではないので、この感覚を理解し難い。
が、展示を観ていると、なるほど。。。と感じる。
やはり理解はできないが。。。

ここで、武満 徹に出会えるとは思わなかった。
《弦楽器のためのアーク(弧)》 の脇に、直筆のメモがあった。彼らしい文字。

生きている間に、一度会いたかった人。声を聞きたかった。

映像作品、マノン・デ・ブールの 《二度の4分33秒》 は、エリック・サティを彷彿とさせる。
「音がないという音」

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2013年01月05日

生誕100年 松本竣介展




1月5日(土)@世田谷美術館
http://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/exhibition.html

横須賀美術館で朝井閑右衛門の絶筆の作品『薔薇(嘉靖青花唐子紋中壺)』を初めて観た時、強い生命力を感じたが、今回の展示作品にも、同じような生命力=強い精力を感じた。

妻・禎子との共同作業、デッサンと随筆の月刊誌『雑記帳』の刊行は興味深い。
松本と禎子の人生を映画化したら、きっといい作品ができるのに。。。
・竣介役=綾野 剛
・禎子役=仲 里依紗
と、勝手に思っている。


松本竣介は、13歳のときに聴力を失い、36歳で夭逝(ようせつ)。
100号の大作『立てる像』は自画像。
彼の強い主張が迫ってくる。

≪宿命と時流と≫
聴覚障害のために徴兵を免れたが、画家仲間が次々と戦地に向かう中、きっと孤独を感じていたに違いない。

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2012年12月21日

メトロポリタン美術館展 大地、海、空―4000年の美への旅

メトロポリタン美術館展


12月21日(金)@東京都美術館
http://met2012.jp/

クリスマスをN.Y.で過ごす。
その夢はなかなかかなわず、せめてもの『メトロポリタン美術館展』(笑)

ティファニーのガラスには目を奪われる。
ティファニー社創業者、チャールズ・ルイス・ティファニーの息子=ルイス・コンフォート・ティファニーの作品
・ステンドグラス「ハイビスカスとオウムの窓」
・「花形の花器」
・「グラジオラスのモチーフの花瓶」
いずれもすばらしい。
このあふれる才能のDNAが、ティファニーの宝飾品の根強い人気の鍵なのだろうか。。。

ベナール・パリッシー派「水の生物の大皿」は、水をはった状態で、ようやく作品が完成する気がする。
水をはって展示をしたら、まったく印象が変わるはず。


私がヴェネツィアを訪れた時は、深い霧に包まれていた。
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーの油彩「ヴェネツィア、サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会の柱廊から望む」を観た瞬間、晴れた日のヴェネツィアはこんなに空が青く、水面がおだやかなのかと驚く。

展示作品、一品一品に「東京に来てくれてありがとう」と、声を掛ける。
いつか近い将来、必ずメトロポリタンミュージアムへ私は行く!

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2012年12月19日

スロヴァキアの切手展 絵本の国のフォークロア&クリスマス

スロヴァキアの切手展



12月19日(水)@逓信総合博物館ていぱーく
http://www.teipark.jp/

切手はステキ。
あの小さな中に一枚一枚に、きちんと世界観を持っている。
展示を見ていると、郵便こそが人と人とをつなぐSNSの原点だと思える。

スロヴァキアは絵本の国。
首都 ブラティスラヴァでは、国際的な絵本原画のビエンナーレ、BIB (Bienále ilustrácií Bratislava、ブラティスラヴァ・イラストレーション・ビエンナーレ)が2年に1度開催される。
絵本イラストレーターに贈られる国際賞。
かつて受賞経験のある日本人作家、瀬川康男のイラストの切手も展示されていた。

sigh...またまた旅に出たくなる。
旅先でステキな切手を買い、家族や友人や自分宛に手紙を出そう。

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2012年11月08日

『横須賀美術館』という藝術作品

横須賀美術館



11月8日(木)@横須賀美術館
http://www.yokosuka-moa.jp/

私の一番お気に入りの美術館。
というより、一番お気に入りの場所。

立地環境を含め、建築物そのものがアートである。
いろいろな場所から、海をのぞき見る。
行き交う船を追い、撮影を楽しむ。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【開館5周年記念】
没後30年 朝井閑右衛門展 彼は絵の具を耕した
http://www.yokosuka-moa.jp/exhibit/kikaku/1204.html

昨年、朝井の絶筆の作品『薔薇(嘉靖青花唐子紋中壺)』を観て驚いた。
なんて生命力が強いのだろうかと。。。
予想通り、他の作品も圧巻だった。

第2次大戦中、軍の依嘱を受けて、戦争記録画の制作のため、中国に赴いた朝井。
戦中にもかかわらず、異国の景色を嬉々として描く=「上海バンド」。
言葉は悪いかもしれないが『図太さ』を感じる。

その一方で、葉巻の箱のふたの裏に死んだ自画像を描く=「自像昇天之図」
死へのあこがれが強い男だったのかもしれない。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ヨコスカ-TOKYO-ぴあ
及川正通イラストレーションの世界
http://www.yokosuka-moa.jp/exhibit/josetu/984.html

『商業デザイナー』というくくりのアーティストは本当に愛くるしい。
サヴィニャックしかり、ロートレックしかり。
。。。というより、皆、サービス精神旺盛な人種なのだろう。

その時代ごとの「ヒット商品」に常に敏感で、時にシニカルな表現もあり。。。

及川は、16歳ですでにデパートの宣伝課で働き始めたという、キャリアにびっくり。
催事のポスターや包装紙も、作品として展示されている。

一巡して、気になる作品は、もう一度戻って鑑賞。
作品の前から、なかなか離れがたい。


注1)文中の敬称は、略させていただいています。
注2)あくまでも私、Girasole、個人の感想です。
注3)文中記載のURLは、許可をとっていないのでリンクを貼っていません。

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Posted by Girasole at 23:59 Comments( 2 ) 展覧会

2012年09月01日

レイモン・サヴィニャック展

レイモン・サヴィニャック展


9月1日(土)@Bunkamuraギャラリー
http://www.bunkamura.co.jp/gallery/exhibition/120901savigna.html

※気まぐれな雨に感謝。偶然みつけた展覧会。

サヴィニャックは、ムーランルージュのボスターで知られるロートレック同様 『商業デザイナー』 という枠にはおさまりきらないアーティスト。

おしゃれで、ユーモアがあり、愛がある。

ステキな作品を観ると、旅に出たくなる。
トルーヴィル・シュル・メール市内にある、サヴィニャックのポスターの壁画をめぐる 「サヴィニャックの足跡めぐり」 に、いつかお出かけしたい。

cf.
『トゥールーズ=ロートレック展』 の鑑賞記録
http://ruoka.jp/?p=1625

注1)あくまでも私、Girasole、個人の感想です。
注2)文中記載のURLは、許可をとっていないのでリンクを貼っていません。

★さらにおまけ★
世田谷区役所の近くにあるルリジューズ (Religieuses) というケーキ屋さん。
おにいさんの髪型がタンタンにそっくり!!
小さいけど、フランスのかほり満載のお店。

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Posted by Girasole at 23:45 Comments( 0 ) 展覧会

2012年08月30日

ベルリン国立美術館展 学べるヨーロッパ美術の400年

ベルリン国立美術館展


8月30日(木)@国立西洋美術館
http://www.berlin2012.jp/tokyo/index.html

夏休みの課題をこなすかのように、築地から上野へ
1月のBunkamura、先週の東京都美術館と、本当に2012年はフェルメールの年。

この写真でも見えるかなぁ。。。?
『真珠の首飾りの少女』 の髪についているリボン。
ピンクでとってもかわいいい♪
彼女のいる部屋には、すてきなステンドグラス。

ヨーロッパの中で、絵画にしてもダンスにしても、オランダは独特。
商業でも軍事力でもなく =『才能』

展覧会にいく度に思うこと。。。
ヨーロッパの歴史・文化を理解するために、やはりラテン語を学びたい。

注1)あくまでも私、Girasole、個人の感想です。
注2)文中記載のURLは、許可をとっていないのでリンクを貼っていません。

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Posted by Girasole at 23:36 Comments( 0 ) 展覧会